お知らせ

血管性浮腫の患者さんへ

当院は血管性浮腫国際診療センター(Aniogedema Centers of Reference and Excellence (ACARE))のひとつとして、血管性浮腫の患者さんに以下のメッセージをお伝えします。

 

再発性血管性浮腫とコロナウイルスのパンデミックについて世界中から多くの質問が寄せられています。特に再発性血管浮腫の患者さんでは、コロナウイルス感染(COVID-19)のリスクが高くなるか?、かかった場合に重症化しやすいかどうか?、といった質問は、いずれも重要で切実な問題です。私たち、蕁麻疹と血管性浮腫を専門的に診療している医師は、これらの質問に喜んでお答えしたいと思います。

 

まず大切なことは、今回のコロナウイルスは新しいウイルスであり、その特性がようやく分かり始めたばかりであることです。そのため、現在のところ、遺伝性血管浮腫およびその他のタイプの再発性血管浮腫に関連したCOVID-19の臨床データはほとんどありません。

 

これまでに知られている知見では、遺伝性血管浮腫という病気が新型コロナウイルス感染のリスクや経過に影響を及ぼすことはありません。つまり、遺伝性血管浮腫の患者さんはその種類によらず感染のリスクが高い、あるいは感染した場合に重症化しやすいとは、一般的には考えられていません。そのため、現時点では遺伝性血管浮腫とその治療において、COVID-19に関連した特別な対応を応じる必要はありません。

 

慢性蕁麻疹に伴う血管性浮腫の場合にも、新型コロナウイルスによる感染やその重症化のリスクが上昇することはありません。抵抗力の低下した患者さんや免疫抑制療法を受けておられる患者さんへの有効な予防方法としては、うがい、手洗いといった一般的な感染予防策をお勧めします。ここでの免疫抑制療法とは、長期のステロイド内服やシクロスポリン内服を意味し、オマリズマブ(ゾレア)は含みません。現時点で、オマリズマブ(ゾレア)による治療は感染リスクの増加とは関係なく、新型コロナウイルス感染症の経過に影響を与えません。

 

新型コロナウイルス感染症の予防策としては、人混みを避けることが一般的に推奨されます。旅行は避けてください。手は定期的によく洗う必要があります。抵抗力の低下した患者さんの場合、肺炎球菌および百日咳菌に対する抗体の有無をチェックし、必要に応じて予防接種を行うことをお勧めします。これらの病原体はコロナウイルス感染症に二次的な合併症を引き起こす可能性があるためです。

 

その他の情報については新しい情報が入りましたら、順次ホームページ上で適宜公開します。